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第6回 春季大会を振り返って~東京編~2009年05月07日
優勝を喜ぶ日大三ナイン
今大会、日大三は様々な勝ちパターン、得点パターンをへての優勝だけにこの経験が夏には大きく活きてくるだろう。
またバッテリーもしっかりしている。決勝の帝京戦、3回に6点を取られた後、見事に切り替え、立ち直った投球に修正能力の高さをみた塚田。大会を通じて安定した投球を見せエースの貫録がでてきた関谷。また彼らをリードする吉田の内角を上手く使った好リードも見逃せない。関東大会でどんな野球を見せてくれるのか楽しみである。
準優勝の帝京は今大会、準決勝まですべてコールド勝ち。圧倒的な打力で勝ち上がってきた。6試合で平原の4ホームランを先頭に毎試合ホームランがでた。今大会チームホームラン数は14本と超重量打線である。ただ、長打力だけがクローズアップされがちだが、帝京の凄さはあっという間に先取点を上げる速効性だ。そしてそれを支えているのが機動力。隙を見せたら果敢に次の塁を狙っていく。失敗しても消極的にならずにどんどんと次の塁を狙う。機動力で相手を崩し、とどめは長打力で相手の息の根をとめる、そんな攻撃を今大会は何度も見てきた。
課題は接戦での粘り強さ。潜在能力では東京No1。圧倒的な力で相手を倒してきたが大会での接戦を経験していない。決勝戦のように、接戦に持ち込まれると淡白な攻撃が目立ってしまう。一発勝負の夏に向けて、この課題を克服できるかが帝京2年ぶりの甲子園のカギとなるだろう。
HRに沸く都小山台ベンチ
その中でも今大会の象徴が「小山台の躍進」である。一次予選から勝ち上がってきた小山台は本大会では修徳、桜美林、足立新田、八王子を下しベスト4に。序盤はゲームを作り、終盤にかけ打線が爆発。ここぞの集中でビッグイニング作る打線、そしてゲームメイクができる安定感のある高辻、丸澤の投手陣。連戦となる夏の大会はどんな戦いを見せてくれるのか楽しみである。
また有馬監督率いる総合工科は芝浦工大に13-2で快勝。駒大高にも8-4と快勝してのベスト8入り。国士舘には中盤まで互角も最後は寄り切られたが、夏に向けてしっかりと調整してくるだろう。
またここ数年、安定した成績を残している足立新田はベスト16に入りしっかりとシード権を会得。そして2年連続シード校となる葛飾野。
日野は東海大菅生相手に19-3と圧勝してベスト16入り。シード権を得た。またシード権は得られなかったが文京、城東、保谷、福生などは力のあるチーム。夏に向けて怖い存在だ。
東東京勢も躍進した。練習環境の不備など様々なハンディを乗り越え、東東京勢が躍進した。ベスト16には12校が東東京の学校である。ちなみに今大会シード校8校のうち6校が東東京勢である。今後も東高西低は続くのか、引き続き注目していきたい。
また今大会は選抜出場組が共に途中敗退で大会を去った。ただ国士舘は敗れたもののベスト4入りを果たすなど昨秋から二大会連続の上位進出。エース、荷川取の登板は少なかったがその分、他の投手でカバーした。特に今大会、国士舘投手陣を牽引した河原。強気の姿勢は守っている野手にも伝染する。後のない夏に向け、河原がでてきたのは国士舘にとっては大きい。
早実は八王子に破れシード権をのがしたが選抜ベスト8チーム。潜在能力はある。小野田、鈴木の投手陣に加え、打線ではラストサマーの中野、森がどこまで仕上げてくるのか。
最後に一次予選を含め260校超が参加する春季東京大会。毎年毎年勢力図は塗り変わっていく。春の大会は夏に向けての判断材料の一つにすぎないが、今後どのようなチームが東京の高校野球を引っ張っていくのか方向性が見える大会として興味深い。夏までいよいよ残り2カ月。どんなドラマが待っているのか。今大会の収穫、反省を踏まえ、各高校の最後の仕上げに期待したい。
(文=高校野球情報.com 編集長)
| 春季大会【東京】 | 優勝 | 日大三 |
|---|---|---|
| 準優勝 | 帝京 | |
| ベスト4 | 国士舘 、都小山台 |


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